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はるはあけぼの ヨガDiary

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神様とつながる

先週の土曜日、インド大使館で「バガヴァッド・ギーター」の講義が行われました。
日本ヴェーダーンタ協会のスワミ・メダサーナンダ・ジによる東京例会です。
先月に引き続き、第2章47節の「ヨーガとは心の平静」から始まりました。
「サマットヴァン ヨーガ ウッチャテー」です。
わたしたちの心は、他人の批判やホメ言葉にいつもコントロールされているというお話が出ました。
他者の毀誉褒貶だけではなく、災害や天候にも簡単に左右される繊細な日本人、
インド人はそうではないという比較も。
褒められると嬉しい、けなされると悲しい。
心はいつも波に揺れる船のように落ち着くことがない。
身体はホメオスタシスという、例えば体温が一定に保たれる機能が備わっているけれど、
心にはその機能はないから努力が必要だ、とスワミ・ジはおしゃいました。

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静けさのない心は、神様とつながることが出来ない。
渋谷や新宿の繁華街を歩いていても、心はヒマラヤのような静寂さを保つ訓練をすること。
それには、朝夕の瞑想だけではだめで、
仕事をしながら街を歩きながらetc・・・時々神様を思う、一瞬間でも神様とつながる練習が必要だそうです。
静けさを失うのは、様々な欲望が心に表れるからで、
その時にコントロールをしないとどんどん堕落していくのだそうです。
道徳的、霊的な生活がなければ動物と同じ。
堕落の大きな原因は『怒りと肉欲』だと聞いて、
わたしは思わず質問しました。
「修行をしなければ、怒りと肉欲が人間の自然=本性ですか?」
スワミ・ジは、「人間の本性は清らさかです。」とお答えになりました。
散々、様々な本や講義でそう学んできたのに、
なぜこんな質問が内から出たのか、不思議でなりませんでした。
人の本質はブラフマンと思いながら、やはり心底そう実感出来ずにいるのだと思います。
『怒りと肉欲』という言葉で、自分の心も即座にタマスになってしまったのです。
さて、この『怒りと肉欲』は、グナによるマーヤーの力で顕れるのです。
そして、昨年学んだ、グナは鎖、
タマスとラジャスは鉄の鎖、サットワは金の鎖、という話しが出ました。
サットワも鎖であることには変わりなく、
サットワになることを目的に修行をしていると、タマス・ラジャスに戻る可能性があるから、
真の目的は解脱を目指すこと、と講義は締めくくられました。

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by haru-ha-akebono | 2012-10-10 00:54 | 聖典を学ぶ