リトーリートin伊豆が始まったときに、スワミ・ヨーガスワルパナンダ・ジが
シヴァナンダ・アシュラムに初めていらした時のお話しがありました。
ヨーガスワンルパナンダ・ジは南インドの方です。
ヒマラヤは天国のような場所だと聞いて、また友人がシヴァナンダ・アシュラムで修行をしていた
こともあって、お金はなかったけれど一度その天国を見てみたくて行ってみることにしたそうです。
わたしが初めてシヴァナンダ・アシュラムを訪れた時に、伺った話では
スワミジはその時26歳だったそうです。でもその時には、今回のような詳しいお話は出ませんでした。
リシケシに着いて、しかしヒマラヤの山は見えなかったので驚いたとか。
シヴァナンダ・アシュラムに行くと、友人はいなかったのですが、
レセプションの人が泊まっていきなさいと言ったそうです。
でも泊まるお金を持っていないとスワミジが言うと、「少し奉仕をしてくれれば、それで良い」との返事。
当時、事務長をしていたスワミ・クリシュナナンダ・ジにタイプは打てるか?と聞かれ、
打てるのでその仕事を授かった。
ヨーガスワルパナンダ・ジがアシュラムを訪ねた前の年に、
スワミ・シヴァナンダ・ジはマハ・サマーディに入られたため(肉体を離れること)、
肉体を持ったグルディブにお目にかかることは叶わなかったのです。
ヨーガスワルパナンダ・ジは、アシュラムの総長だったスワミ・チダナンダ・ジから
ヨーガアーサナやプラーナヤーマーを教わり、
それを実践しながらアシュラムでのご自分の仕事を務めて、そこで生活を続けることになったのです。
或る日、スワミ・クリシュナナンダ・ジから預かっていた大切な鍵(何処のか忘れました!)を
ガンガーで沐浴中に流してしまって、クリシュナナンダ・ジから激しく叱責され、
アシュラムから出て行くように告げられたそうです。
泣いて詫びても許してもらえず、悲しみのうちにその夜は眠りに就いた・・・。
すると、夢にグルディブ・スワミ・シヴァナンダ・ジが現れた。
起きて、ガンガーでまた沐浴をしたところ、
時間の関係で退いた水の中に、キラリ光る鍵を見つけたそうです。
その嬉しさと感激は、リトリートの場で話を伺っていても伝わってきました。
グルの力!!
聖者ラーマクリシュナにも似た話しがあります。
まこと、グルとその人を慕う弟子の結びつきの神聖さには、どなたも心打たれるに違いありません。
続く・・・