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はるはあけぼの ヨガDiary

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風に揺れる小船

職場の移動の話しがあり、今の部署には問題があるからそれは丁度良かった、と言う人に会いました。
今の部署には自分の苦手な人がいて、ずっと長いこと悩んでいるようでした。
でも、移動して解決するのでしょうか?
ただ、状況から逃げるだけです。
苦手な他人から逃げることは出来ても、自分の心から逃げることは出来ないのです。
他人の言動に自分の感覚や心が刺激されて、いつもあたふたしていることに気づかないうちは、
また同じ問題が繰り返されることになります。

以前、インド大使館で行われている「バガヴァッド・ギーター」の講義の時に、
『他人の言動で自分の心が左右されている』という話しが出ました。
まさにそれなのです。
相手が言った言葉や行った行動が、自分の感覚器官を通して入ってきても、
心を眺めることが出来たら、その影響を受けなくて済むのです。
その訓練がヨーガなのです。

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自分の心を刺激し不快感を起こすから、相手は悪い人間だったり、デリカシーに欠ける人間だったりします。
反対に、自分の気持ちを良くする褒め言葉やお世辞を言う人は、良い人ということになります。
自分の気持ちは他者の言動にあっちこっち揺れ、
また他者に対する評価が全く自己中心的な『自分に都合の良い人は善人、都合が悪い人は悪人』
を基準に組み立てられているのです。
これらはみな心のすることであり、
また心が自分の本質であると勘違いしているから苦しみは無くなるどころか、増すばかりです。
さっき褒められて良い気分になったのに、次の瞬間、誰かに批判されて落ち込んでしまう・・・・。
一時も気持ちは休まることはありません。
こんな馬鹿げたことのために時間を使っていると気がつくことが出来たら・・・、
生きる目線が変わる、はず。

一気に賢者にはなれなくとも、自分の心は自分の一部であって本質ではないから、
眺めていればそのまま変化してしまうと分かるでしょう。
そうしたら、自分の本質はいつも静かであること、
眺める者こそが自分だと理解することが出来るでしょう。

風に揺れる小船_b0237103_0553084.jpg

by haru-ha-akebono | 2012-12-11 01:01 | わたしは誰か?Who am I?