人気ブログランキング | 話題のタグを見る

はるはあけぼの ヨガDiary

haru2918.exblog.jp
ブログトップ

ラーマの歌

11月の末にエカダシがありました。
エカダシとは新月と満月から11日目で、断食の日です。
と、これはインドの暦ですが、月に1~2回あります。
そのエカダシディのうち1回、ヴェーダーンタ協会では「ラームナームサンキールタン」を行います。
毎日18:00過ぎに始まる夕べの礼拝の時に、
いつも歌うラーマクリシュナの賛歌を歌わず、
インドのラーマクリシュナ・ミッションのCD「ラームナームサンキールタン」をかけて、
参加した人はそれに合わせて歌うのです。

この日は、古くからの協会の信者さんである女性と共に「ラームナーム」を目当てに協会を訪問しました。
翌日、関西で大きな行事があるため、協会長のスワミジは不在で、
そのせいか他に到来者はいませんでした。
「ラームナーム」は、ラーマの物語を歌にしたものです。
ラーマは「ラーマヤーナ物語」として、日本でも神話として知られています。
インドのキールタンは日本にはない独特のリズムとメロディです。
8月に初めてラームナームの日に行って、深く魅せられました。

何回か訪れ滞在した、リシケシのシヴァナンダ・アシュラムでは、
土曜日がラーマの日と決められていて、夕方のキールタンの会では、
参加した人々はラーマの歌を歌います。
それから、夕食後にあるサットサンガではラーマの家来ハヌマーンを歌った
「ハヌマーンチャリサ」という題のキールタンを参加者全員で歌います。
こちらは歌というより、お経みたいな感じですが、やはりどことなく哀愁を帯びた(短調なのかな?)旋律です。
わたしが初めて覚えた大好きなキールタンも「シータ ラーマ カホー」という曲で、
ラーマとその妻シータのことを歌ったものです。
シヴァナンダ・アシュラム滞在中は、アシュラムの音楽教室に通って、
音楽のスワミジからキールタンを何曲か習いました。
しかし、帰国すると歌う機会はごくわずかです。

ラーマの歌_b0237103_0321197.jpg
   夜通し、シヴァのキールタンを歌い続ける、マハ・シヴァラトリ


日本では、神様のことを歌にして日常的に歌うなんてことはほとんどありません。
キリスト教の讃美歌くらいでしょうか。
短いフレーズをリードの人が歌って、そこをあとの皆でまた歌うキールタンや、
物語になっていて一人で歌うバジャンを聞くと、
インド人の信仰が日常生活に密着しているのがわかります。
それに、これらは最近創られたわけではなく、その昔、ヴェーダの時代からあり、
聞く人も歌う人も、それだけで悟りに達する準備となると言われています。
人間の力を超えたものが働いているのです。
日本人がこの宗教歌を真似て創っても全然違うものだと思います。
また、西洋にもマントラをポップス調にアレンジして売れているCDがありますが、
聞いた後、気分が高揚して清められるわけではなく、
却って修行のモチベーションが下がることもあります。
つまり、俗な気持ちになってしまうのです。
それらは、本物のマントラを唱えるのと効果は全く違うと、
シヴァナンダ・アシュラムのスワミジから伺ったことがありました。

さて、エカダシは毎月ありますので、ラームナームの日も月に1度はあります。
今月は月末が大忙しですので、また来年・・・・。
「ラーマの日」が待ち遠しいです。


ラーマの歌_b0237103_0251638.jpg
    ラーマの雄姿 ラーマのお祭り、ラーマナヴァミにて
by haru-ha-akebono | 2013-12-17 00:34 | キールタン