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はるはあけぼの ヨガDiary

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糸を紡ぐ~チャルカを使って

羊毛フェルトの帽子を作ったその一週間前、
同じお店でチャルカという紡ぎ車の講習を受けました。
吉祥寺にあるAで、チャルカを見たのは更にその10日ほど前のこと。
インドの有名な政治的指導者であるマハトマ・ガンディーが、
綿を紡いで糸を作っていたあの道具がチャルカです。

暑くなってきても首は冷やさないほうがいいよ、と人に言われて、
夏向きのマフラーを買いにAにやって来たのです。
染めるために染めていないがゆえに安価の、
しかし品質の良い涼しいショールはすぐに見つかり、
帰ろうとして、ふとチャルカに目が行きました。
店は、商品と工房が一体になっていて、
店の中央にチャルカはあったのです。
お店の女性に色々質問すると、紡がせてくれました。
ガンディーが使っていたものとは形態が違っていて、
インドで購入した機械をAで調整して販売している、Aだけに売っているものだそうです。
そして、すぐにチャルカの使い方を習おうと思い、講習日を予約して帰りました。

家には足踏み式の紡ぎ車があります。
これはニュージーランド製で、羊毛を糸にするためのものです。
ずっと以前は、羊毛を紡いで、セーターやマフラー、バッグ等を作っていました。
しかし、ある時から、ウールを着用するとかゆく感じるようになって、
ウール製品を使用するのをやめたのです。


糸を紡ぐ~チャルカを使って_b0237103_0112690.jpg


羊毛の代わりに紡ごうと7~8年前にAで買った綿(わた)があって、講習にはそれを持参しました。
綿は羊毛や絹に比べると繊維が短く、足踏み式紡毛機よりも、
手で回転を調節できるチャルカが最適です。
左右の手でする、引きと回転のバランスが上手く出来るようになると、
繊維が切れることなく、紡ぎ続けることが可能になります。
2時間1枠の講習で出来るとのことでしたが、
チャルカの扱いはなかなか難しく、
時間はあっと言う間に過ぎました。
出来る糸の量は、羊毛に比べたら微々たるものです。
でも、面白い・・・!!
この日使わせてもらったチャルカを、購入しました。

周りの人に話すと、そんなことしてどうするのか?
という反応が当然のようにありました。
糸を作ったら、編むか織るかです。
そしたら、一枚の布か、セーターとかマフラーとかが出来上がります。
ただそれだけのことなのです。
機械製品で作られた布類も、元は糸で、その糸は機械が紡いだでしょうけれど、
綿とか原毛から紡がれたことには違いはありません。
作る人と使う人が違うようになって、随分と年月が経ったのでしょう。

紡ぐとか、織るという作業をしていると、とても集中出来て、好きなのです。
それは、「現在(いま)を生きている」 からなのだと思うのです。
by haru-ha-akebono | 2014-06-12 00:12 | アートの時間