昨日は、逗子にある日本ヴェーダーンタ協会(ラーマクリシュナミッション日本支部)で、
シュリ・ラーマクリシュナ・デーヴァの175回目の生誕記念祝賀会が行われました。
沢山の人たちが集えるようにと造られた別館の落成式もあるとのことなので、
2年ぶりに訪れました。
新築された別館に入った時に、デリーとデラドゥーンのラーマクリシュナミッションに行った時のことを
思い出しました。静謐で清潔なムードが共通しているな、と感じました。
午前10:30分からの落成式にゆとりで間に合うように出かけたのですが、
逗子駅の改札近くホームを歩いていると、おばあさんが急に倒れたのです。
付添いの息子さんの「誰か!!」と助けを求める声に足を止め、実際は若い男性が助けたのですが、
すぐにはそこを離れることが出来ず、様子を見守っていたのです。
救急隊が到着した頃には、おばあさんは立って歩くことが出来ました。
ホッとしました。
で、落成式には間に合わず、アラティが始まろうとする時に会場へ入ったのです。
アラティ(礼拝)は火で祭壇を清める儀式です。
ヴェーダーンタ協会のスワミ・メダサナンダ・マハラジによって行われました。
そのあと献花があって、護摩を焚く儀式へ。
護摩焚きは、ヤギャンと言われる犠牲供養です。
火の中に油に浸した月桂樹の葉をくべていました。
清めの儀式ですが、本当のところ意味を理解していません。
わたしが知っているのは、「エゴを火にくべる、ピューリフィケーション(浄化)」という意味です。
手で印を結び、マントラを唱え、とても丁寧な儀式です。
オレンジの衣のお坊さんの姿を見るのは久しぶりですし、
お香の香りとマントラの響きに、インドにいるみたいで、リラックスしてきました。
一連の儀式が終わると、本館でプラサード(昼食)をいただくので、
出口でメダサナンダ・ジから、眉間に灰を塗っていただきました。
スワミジに「来ましたね」と言われて、
その透明な微笑に、気持ちがふっと楽になりました。
そして、ずっと前からやってみようかなと考えていたことを実行に移す決心がついたのです。
何かに背中を押し出された気持ちもしました。
プラサード・べジタリアン篇
昼食後、本やお香などが買える売店に行くと、懐かしいヨーガの先輩に会いました。
いつもインド大使館で行われている「バガヴァッド・ギーター」でお目にかかりますが、
昨年の骨折以来行っていなくて、久しぶりに再会です。
宇都宮から、朝の6時ごろ家を出てやって来たそうです。
皆さん熱心です。
この日のためにセヴァ(ボランティア)をしている、シャンティ・ヨガのIさんも埼玉から来ているし、
友人のMさんは札幌から・・・・。
惹きつけられる魅力=霊の力がここには存在すると言うことですね。
午後は、ロシアのラーマクリシュナ・ソサエティ・ヴェーダーンタ・センターのプレジデント、
スワミ・ジョーティルーパナンダ・ジの講話です。
題は「シュリ・ラーマクリシュナの独自性」です。
ロシアからこの日のために来日された、お坊さんです。
可愛いというのは変かもしれませんが、ひっそりと謙虚なムードが漂っていて、
やはり透明感が強いのです。
その後、日本とインドの信者さんたちのキールタン、バジャン、
そして有名なシタール奏者(アミット・ロイさん)と、タブラ、タンブーラのコラボレーション演奏がありました。
やっぱり、インドの方が歌うバジャンは素晴らしいです。
神様を思う信愛が溢れているし、リズム感が日本人とは違うのです。
夕べのアラティ(礼拝)は、メダサナンダ・ジのハルモニュウムと歌、
ジョティルーパーナンダ・ジが火で祭壇を清めました。
最後のプログラムである、スワミ・ジョティルーパナンダ・ジの講話は
「ロシアにおけるヴェーダーンタの活動」と題して、
ロシアに渡られてからの様々な話を伺いました。
マイナス40度にもなるロシアでインド人のスワミが過ごしていく、
それだけで充分苦労と思いますが、やはり信仰が支えているのでしょう。
自分ならどうするだろう?
淡々とロシアでの価値観の違いから起きたアクシデントを語るスワミ・ジですが、
オレンジの衣を着ると言うことは、
全てを捨てて、全てを愛する、そういう身になる覚悟が必要なわけで、
それを支えている背後の存在を感じました。
もっと詳しくて正確な「シュリ・ラーマクリシュナ・デーヴァ生誕記念祝賀会」のことは
日本ヴェーダーンタ協会のホームページにアップされると思いますので、是非ご覧ください。
ウェブサイトは
http://vedanta.jp